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2020.07.05 【報告】300万円のマンションリノベでやったこと・やらなかったこと#6 リビング後編

今回はリビングの後篇です。
長い時間を過ごす場所なので、思い切って予算をかけました。削った部分とのめりはりが、ご参考になればと思います。

◎ やったこと:無垢材の床


リビングダイニングの床には、無垢のオーク材を使いました。

いわゆる合板フローリングのほうがずっと安価でしたが、優先順位の上位だったので、ほかを削ってとり入れることにしました。

オークを選んだ理由は、木目が詰んでいて、表情が硬質なことです。
よりフラットな印象になる幅広タイプを選び、仕上げに天然素材ワックスセラリカコーティング・ピュアをDIYで塗りました。

オークなどの堅い床材は、夏はひんやりして気持ちいいのですが、冬は冷えます。わが家でもラグの下にホットカーペットが欠かせません。あたたかさを重視されるなら、パインやスギなどのやわらかい床材のほうがおすすめです。

床張りだけではありませんが、今回のリノベで木工事にかかった費用は、約27万円羽柄材・建材22万円でした。

◎ やったこと:床材の施主支給


施主支給というのは、リノベをする本人が建材や設備などを手配することです。

施工会社を通さずに購入することで、マージンを省けてコストダウンにつながるとされていますが、その施工会社が取引しているメーカーの製品であれば、手配してもらったほうが安くなるケースもあります。やはり見積もりを取ってみて、比較・検討するのがベストだと思います。

私たちも、施工をお願いした末吉林業さんをはじめ、オークのフローリング材の価格をあちこちで調べて、サンプルを取り寄せました。

その結果、選んだのはサンワカンパニーの「ホワイトオーク無塗装乱尺150」。約21㎡分で15万5000円でした。

末吉林業さんは良質な木材をたくさんお持ちだったので、施主支給するのは気が引けましたが、正直にお話したら快諾してくださり、
設計の宮地さんに必要な数量を計算してもらって、自分たちでメーカーに発注しました。

意外にも大変だったのは、商品の受け取り。ふつうの通販と違って、メーカーや卸業者さんとの取引では地上引き渡しが基本です。つまり、玄関まで届けてもらえるわけではなく、配送車から降ろしたところで商品を受け取ることになります。

ここでエレベーターなし物件のハンデが再来。重くて長い床材の箱を、何往復もしながら4階まで運び上げるのは、素人には無理なレベルでした。

このあとキッチンのビルトインオーブンでも同じ経験をして、施主支給の難しさを実感しました。

● やらなかったこと:建具の交換


わが家のドアや引き戸は、昭和感あふれる木目柄です。
けっして好みではないのですが、ひとつだけ交換すると浮いてしまいそうだし、全部を交換するにはコストがかかるので、すべてそのまま使うことにしました。

廊下とリビングの間にあったドアは、枠ごと移設しました。

奥が明るくなるように、上に欄間をつけ、ガラスより安心なポリカーボネートをはめてもらいました。

この昭和なドアをはじめ、わが家では古い内装のほうにインテリアを寄せていくようにして、リノベのコストを抑えつつ、ちぐはぐな印象になるのを防いでいます。

● やらなかったこと:造りつけ収納


わが家は本と音楽ソフトが多いので、当初は壁一面に棚を造りつける案を検討していました。

でも、壁の補強が必要なこと、長い棚板は反りやすいこと、棚受けが手前に下がってきやすいことなどを宮地さんに教えていただき、あきらめることにしました。

結局、リノベ前から使っている棚をそのまま使っています。

中古レコード店「ディスクユニオン」の収納ラックです。現在の価格は、CD棚が2万4000円、LP棚が4000円くらい。それぞれ3台使っています。

造りつけ収納にはあこがれましたが、この棚にもあまり不満はありません。壁と同じ白なので、圧迫感もやや軽くなっていると思います。

● やらなかったこと:カーテンや照明の新調


リノベで意外とかさむのが、家具やカーテン、照明などの工事費以外の出費です。
こちらにあまりかけると、頑張って工事費を削った甲斐がなくなってしまいます。

そこで私たちは、できるだけ手持ちのものをそのまま使うことにしました。

カーテン麻のフラットシーツです。実家で眠っていたものを譲り受けて、上下だけ縫いました。

もともと生地が古いうえに、直射日光に当たって傷んできたため、補修しながら使っています。

ダイニングのペンダントは、20年前から使っている工事現場用のもの。コンセント式のクリップライトを間接照明として加えています。

各部屋のシーリングライトは、すべて入居時についていたものです。どれも主張のないデザインなので、とくに違和感なく使っています。

家具もリノベ前とほぼ同じですが、ダイニングテーブルは新入り。床材のあまりを使って、末吉さんと宮地さんが作ってくれました。

サイズもちょうどよく、床と同じ材なので部屋になじみます。
脚は「IKEA」の「レールベリ」という架台で、1本1500円でした。

結局、わが家は部屋の印象がほとんど変わりませんが、リノベを機にインテリアを一新したいかたのほうが多いかもしれません。

その場合は、ほしい家具やカーテンなどの購入費用を、トータルの予算に含めて考えてみてはいかがでしょうか。「インテリアもリノベの一環」と考えるのであれば、工事費と同等に、しっかり予算を割いてもいい思います。

(ただし、リフォームローンに家具の購入費を含めることはできないため、現金で用意する必要があります)

次回はキッチン・玄関のリノベでやったこと・やらなかったことです。


※こちらはローコストな家づくりを取材して25年になる住宅ライター後藤由里子さんの記事です。
自宅マンションを低予算でリノベーションした経験や、家づくりに関わるさまざまな立場の人からうかがった話などをお伝えします。
東京・神楽坂でリノベ相談にもお応えしています。
https://yurikogoto.com/

https://note.com/writer_goto/n/n7e6db0f40bcf