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2020.06.25 【報告】300万円のマンションリノベでやったこと・やらなかったこと#5 リビング前編

今回からは各部屋のリノベでやったこと・やらなかったことです。
リビングは要素が多かったので、前編・後篇に分けました。

◎ やったこと:間取り変更


今回のリノベで唯一、間取りを変えたのがリビングです。
隣の和室と廊下をつぶして、7畳→13畳に面積を広げました。

間取り変更でまず行うのは、間仕切り壁の解体・撤去です。
解体屋さんたちが1日がかりで和室の壁を壊し、廃材を運び出してくれました。
かかった費用は、キッチンの解体を含めて25万円でした。

4畳半を囲む壁をなくすだけで、これだけかかるのですから、スケルトンリノベが高額になるのも納得です。やはり低予算でリノベするには、なるべく壊す部分を減らすのが効果的だと思います。

ところで、この25万円の中には、2万5000円の「高所搬出費」が含まれています。
これはエレベーターのないマンションで、廃材などを階段で運んでもらう手間賃です。
このあとの木工事でも「材料荷上げ費」が5万4000円かかりました。

階段では台車も使えず、重い廃材や建材を人の手で運んでもらわなくてはなりません。
費用はもちろんのこと、職人さんたちのご苦労を考えると、やはりエレベーターのない物件にはハンデがあるなと実感しました。

ダイニングのスペースが、もともと和室と廊下だった場所です。
以前よりずっと広くなり、キッチンとの行き来もしやすくなりました。

いまは外を眺められるように、テーブルを窓に向けていますが、本来は部屋の中央に置いています。

ひとつの空間に窓が2つになったことで、明るさも倍になりました。
コストをかけても、やはりこの間取り変更はやってよかったと思っています。

◎ やったこと:粗大ゴミ回収の利用


解体で出た廃材は産業廃棄物にあたり、家庭ゴミより処理費が高額になります。
そこで、出せるものはなるべく自分たちで粗大ゴミに出すことにしました。

出したのはドアやふすま、キッチンの流し台、テーブルコンロなどで、新宿区での費用は全部で1万円ほどでした。自治体によって異なると思いますが、サイズが規定内であれば、流し台まで回収してもらえるのには驚きました。

和室の畳は捨てずに、寝室に敷いて再利用しています。
厚みのある本畳なので、床に段差ができますが、ふとん派にとっては快適です。

● やらなかったこと:内装の統一


わが家がリノベでつなげたのは、和室と洋室
そのため、リビングとダイニングでは天井高や壁のつくりに違いがあります。

左側がもと和室で、天井高が2cmくらい低め。
左側の壁には茶色い木枠が出ていますが、右側にはそれがありません。

本来なら天井高も、壁の見た目も揃えるところですが、内装全体に手を加えることになるため、工事費もかさみます。

設計の宮地さんに相談した結果、私たちは間仕切り壁を壊した跡だけを、柱と梁で隠す方法をとりました。

柱と梁はスギ材で、建材そのものは2万円でした。施工をお願いした末吉林業さんは、質のいい無垢材をたくさんお持ちで、安価で提供してくださいました。

実際に暮らしていると、内装の違いはほとんど気になりません。
反対に、古い木枠をインテリアに生かすことにして、色合いの似た本棚を加えました。

今回のリノベにあたって唯一、新調した家具です。東京・目黒の中古家具屋さんソネチカで3万円でした。奥行きが浅くて自立しないため、L字金具で壁に留めています。

古いアームチェアも木部がダークブラウンなので、コーナーの雰囲気がまとまりました。

◎ やったこと:DIYで壁の塗装


和室ではクロスの色も洋室と違い、ベージュ系でした。
リビングやキッチン、玄関ホールの壁は白でしたが、ところどころ汚れていたので、まとめてクロスの上から白く塗装することにしました。

作業したのは着工前。いずれ床などを壊してしまうので、塗料で周囲を汚してもOKだったからです。

使ったのはアサヒペン カベ・浴室用 つや消しアイボリーという水性塗料です。黄色みの少ない真っ白で、石膏ボードのようなマットな質感になりました。

費用は材料と道具代で2万7000円。2人で作業して2週間ほどかかりました。

DIYはリノベの思い出になりましたが、実はクロスの張り替えは比較的安くできる工事です。かかった労力を考えると、工務店さんにクロス工事をお願いしてもよかったかもしれません。

工事の種類にもよりますが、「DIYをすれば確実に安くなる」とは限らず、施工の方法を変えれば同じくらいで済んだり、時間と労力の分だけ費用対効果が悪くなることもあります。

DIYが好きで楽しめるならいいのですが、もし重荷になりそうなら、まず見積もりをとってから、依頼先に相談したほうがいいと思います。

次回はリビングの後篇です。床材やドア、照明などについてふれる予定です。


※こちらはローコストな家づくりを取材して25年になる住宅ライター後藤由里子さんの記事です。
自宅マンションを低予算でリノベーションした経験や、家づくりに関わるさまざまな立場の人からうかがった話などをお伝えします。
東京・神楽坂でリノベ相談にもお応えしています。
https://yurikogoto.com/

https://note.com/writer_goto/n/n56ffc9934a90