2017.09.05
神楽坂にある動物病院が舞台! まんが「僕とシッポと神楽坂」
まんが「僕とシッポと神楽坂」
たらさわみち著 集英社クリエイティブ刊
神楽坂が舞台のまんががあるのをご存じですか? 「僕とシッポと神楽坂」は、獣医師のコオ先生が、 生まれ育った神楽坂で動物病院を開業する物語。
長年、街の動物たちを見守った徳丸先生の病院と<カルテ>を引き継ぎました。 この<カルテ>が見事なもので、その家の先々代の犬のことも、 しっかり記されています。
ふとした所に出てくる風景が、赤城神社のモダンな建物だったり、 坂から望むビル群だったりと、見覚えのある景色ばかり。 簪(かんざし)や革細工の職人さんや、そしてコオ先生の母が三味線の師匠 という設定のため、芸妓さん達も多く登場します。
~この町にまだ都電が走っていたころ、 神楽坂にも忠犬ハチ公がいた~ なんていうエピソードも・・・ 一話読み切りのスタイルで、生活に密着した話題が多く、 ◆田舎に帰る彼女にプロポーズしようとした矢先、ペットのワンちゃんが 指環を飲みこんでしまい… ◆引っ越しの最中にいなくなった猫を探して、奥さんだけが残って探しているが… と、ペットは、家族、友人、そして時にはソウルメイトなんだよな、と 作品を読んでいると、しばしば感じます。
と、ここで、「僕とシッポと神楽坂」の著者で漫画家のたらさわみち先生に、 メールでお話をきくことができました!! Q:この度は、月刊誌の連載でお忙しいなか、ひとまちっくす神楽坂の 質問に答えていただき、本当にありがとうございます。 まずは、なぜ神楽坂を作品の舞台にしたのでしょうか? たらさわ先生: 主人公の母親を芸妓さんにしたくて、響きの美しさで「神楽坂」にいたしました。 石畳などの情緒あるロケーションも絵を描く中ではポイントが高いです。 街としてもコンパクトで色々な要素を持つ魅力がありました。 Q: ところで、主人公のコオ先生や徳丸先生に、モデルはいるのでしょうか? たらさわ先生: モデルはおりません。全くの私の理想で描いています。 完璧ではないけれど人として成長させていくところが、 作品作りの中で楽しいところです。 Q:たらさわ先生は、20年以上にわたり、動物病院を舞台にした漫画作品を 描かれていらっしゃいます。そこで、ぜひともお伺いしたいのですが、 信頼できる動物病院を選ぶコツ、見つけるコツがあれば教えてください。 たらさわ先生: 気の合う獣医師さんと出会うため、探すための ドクターショッピングがお勧めです。 設備的には待合室が清潔で動物臭のないところが大事かと思います。 たらさわ先生、本当に ありがとうございました!! たらさわみち先生は、動物病院を舞台にした作品を 20年以上にわたりライフワークとして描き続けており、 「僕とシッポと神楽坂」もそのシリーズのひとつ。 オフィスユーコミックスの動物病院シリーズは累計35万部を突破しています。 「僕とシッポと神楽坂」の中で、とくに私が大好きな話は、 第2巻に収録されている、フランス人ブノワさんとフレンチブルドックの ルカちゃんの物語。 ブノワさんが、柴犬の子犬を家につれて帰ると 以前からこの家にいたフレンチブルドックのルカちゃんと柴犬が犬語で 喧嘩をはじめてしまい… 柴犬の子犬:変な顔―― 足短いーっ フレンチブルドック:目…ちっせー なまいきそーっ (わんわん、きゃんきゃん、吠えあう二人) 怒ったルカちゃんは、ハンガーストライキを起こすのです!… そして、感動的な結末が!!
現在は、月刊オフィスユーで、神楽坂を舞台にしたコオ先生の新しい物語 「しっぽ街のコオ先生」(10月25日第1巻発売!)が連載されています。 「僕とシッポと神楽坂」は電子配信もされているそうですので、 ぜひチェックしてみてください! <試し読みもできますよ!> ↓ ↓↓ http://www.s-manga.net/book/978-4-420-15264-8.html by みちか