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2017.11.05 和ろうそく☆スピンオフ!

10月1日の記事で、和ろうそく屋さん「灯AKARI」さんをご紹介したご縁で、和蝋燭の関係者さんにお話を聴く機会があり、聞いてみてすっかり和ろうそくの魅力に取り付かれてしまいました。

お話を聞いてみると、そうか〜。そうなんだ〜。と頷くばかり。
これは是非皆さんにも知って頂きたい。知って和ろうそくを使って頂きたいな。

さてさて前置きはこれくらいにして、何がそんなに凄いのか!!お伝えします。

1)炎にゆらぎがある
芯は和紙の回りにイグサを巻いて作ってあり、中心に空洞があります。

こんな風になってます。中心を風が通り、風が吹いていないのに、炎がゆらゆらと揺れます。和蝋燭を前にして怪談したら、ゆらゆら炎に気分も盛り上がります。


ゆらゆら揺れる炎を見ていると心が静かに落ち着いてきます。最近瞑想をやられる方も多くなってきましたが、瞑想の時に蝋燭を使うようだったら、和ろうそくがお薦めです。

2)ススが出にくい
これは芯の材質にも関係があると思いますが、燃えても芯が残ります。なので燃えかすがススになる事もパラフィン蝋燭と比べると、とても少ないんです。

和紙の回りにイグサを巻いたのが左側、その上にろう(はぜろう)を数回かけた物が右側。

3)芯きりが必要
芯切りという行為をやった事がある人は、殆ど居ないと思います。私も今回初めて体験させて貰いました。和ろうそくは芯が燃え残る事が多いので、短くなって来ても芯が長いままの事があります。そのままだと炎が大きくなりすぎてしまうので、特別なピンセットの様な『芯切り』で芯をつまんで半分程の長さにするのです。

これが芯切り。

ついたままの蝋燭の芯を半分程のところでつまんで、そのまま取り除きます。

4)手作りで作っている
パラフィン蝋燭はほとんどが機械で作られていますが、和蝋燭はいまも手作りで作っているのが殆どです。”手がけ製法”で芯に何回も蝋をかけて厚くしていくので、蝋が何層にもなります。
最後は手で表面を固くしあげます。外の層がしっかりしていると、蝋垂れが少なく、燃え終わった時にも蝋があまり残りません。


芯が燃え残っています。蝋垂れも殆どないので、蝋燭立ても汚れません。
蝋が残っていても天然素材(はぜ、漆など)だったら、お湯で洗うと簡単に綺麗になります。

5)天然素材が原料
和蝋燭は日本各地で作られて来ましたが、一部あげると、会津・京都・岡崎・鶴岡(山形)・七尾(石川)・越後(新潟)・島原・などがあります。。どの地域も歴史があり300〜500年も前から蝋燭が作られてきました。
江戸時代は、漆(うるし)の実から取った蝋も多く使われていましたが、漆の蝋の生産量が減り、蝋蝋もなかなか手に入らなくなりました。いま石川県の方が復活させて、漆の和ろうそくも作られるようになりました。もともと材料は大きく別けると西はハゼの実、東は漆の実から取った蝋を使っていました。いまはハゼが多く使われているそうです。ハゼも漆科の植物ですが、どちらの蝋もかぶれる事はありません。(体質によりますので、敏感な人はご注意下さい。)その為、ハゼの蝋は石鹸やクリーム作りに使われたりもしています。

ハゼの実

ただハゼの実も作っている人が減っているので、ふんだんにある訳ではありません。いまハゼの木を植えようという活動をされている、松山ハゼ復活委員会(福岡県久留米市)さん。ハゼを植えたり、蝋燭作り、クリーム作りのワークショップなどを開催されています。果実と違って、少し位の虫喰いがあっても大丈夫なので、農家の方が転作されたりするのもお薦めかもしれません。

最後に若い蝋燭作家さんのご紹介をさせて下さい。
2011年の福島地震の後に、独学で和ろうそく作家さんになった店主さん。昔ながらの製法で新しい色使い、風合いの蝋燭を作っていらっしゃいます。川越にSHOPと作業所があります。和ろうそくをご自分で作れる体験も出来ます。
Haze和ろうそく

byご隠居貞吉