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神楽坂の気になる人たち

2018.06.01 【人】おもちゃで日本の伝統文化を伝えたい!〜デザイナーの伊藤さん

今回の神楽坂の気になる人は、デザイナーの伊藤さん

先日、こちらでも紹介した「神楽坂パークレット」の取材中に偶然お会いして、お名刺を頂戴したのが今回の取材のきっかけでした。

今回取材させていただいたのは、名刺にあった「おもちゃ」というキーワードに惹かれて。どんなおもちゃのデザインをされているのかな、と興味津々で、伊藤さんご指定の「あかぎカフェ」でお話を伺いました。

2年前から生活もお仕事も神楽坂が拠点となりました。もともと「日本文化や和洋折衷した街並みが好き、だから神楽坂が大好き!」というそんな伊藤さんのお仕事は、インテリア、空間デザイナー。そして、「おもちゃや地域の特産品などを手掛けるプロダクトデザイナー」。

当日は大粒の雨が降り続く足元の悪い中を、気持ちが華やぐ桜色のお着物で現れた伊藤さん。私たちのテーブルだけぽぉっと明るくなったような雰囲気に!

伊藤さんは愛知県のご出身。大学でプロダクトデザインを学んだ後、名古屋の遊具メーカーにデザイナーとして勤務。全国各地の公園に置かれる遊具などのデザインを手がけてきました。

「本当に人のためになるもの、未来の環境や子どもたちのためにできることをしたい、という気持ちが強くなっていったんです!」

そして、おもちゃの村を作ろうとしていた東京都・檜原村の「株式会社 東京チェンソーズ」さん(http://tokyo-chainsaws.jp)との出会いから、伊藤さんの中で、おもちゃのデザインに心が大きく傾いていきました。
今は、インテリア、空間デザイナーとしてのお仕事をしながら、おもちゃのデザインもしているそうです。

伊藤さんのこだわりは、木のおもちゃ

「木を使うこと、それも、その土地のものを使いたいんです!」

そして、日本の伝統技術を継ぐ職人さんの手作り。さらには、自治体などと協力して、その地域の伝統文化を伝えるきっかけとなるようなおもちゃを作ること。

お会いした日にまず見せていただいたのは、こちらの「SISILU」。檜原村の木材を使い、さらに檜原村で受け継がれている「獅子舞」をかたちにしました。

お祭りには、3人の獅子が登場するので、3つの獅子がワンセット
お孫さんに、この「SISILU」を積み木のように組み上げて遊んだり、触ったりしながら楽しんでもらいつつ、おじいさんやおばあさんが、獅子舞のお祭りがどんな風に行われるかを一緒に伝えていく……そんなイメージがテーブルの上に見えるようです。

実際に触れてみると、木や漆の温もりが伝わってきます。獅子のかたちもずっと眺めていたくなるような可愛らしさ

次に、伊藤さんが絞りの手ぬぐいから取り出したのは、たくさんの組み木のパーツ。一見パズルのようですが、これを次々に組み上げていくと……お祭りの屋台が出来上がりました!

「おぉ!」と感嘆していると、伊藤さんから残ったパーツで「鳥居を作ってみてください!」と声がかかりました。ちょっと悩んで手を動かして鳥居の完成!

このパーツを組み立てていくと……

鳥居と合わせて屋台の完成!

こちらのおもちゃは、NHKの朝ドラ「ひよっこ」の舞台とされる大子町(だいごまち)の「ぶんぬき祭り」でねり歩く屋台と神社を表したものです。

日本伝統の組み木の技術を使った、手作りの木のおもちゃ。大人も思わず夢中になって手を動かしてしまいます!

伊藤さんは、おもちゃそのもののデザインのみならず、おもちゃを通して、人と地域との出会いもデザインしています。

NPO法人「芸術と遊び創造協会」の「木育インストラクター」さらには「おもちゃコンサルタントマスター」の資格を取得。子どもたちにおもちゃの作り方や遊び方を指導したり、おもちゃの目利きとしても活躍中です。

主な活動場所は、新宿区・四谷にある「東京おもちゃ美術館」。先日、伊藤さんにご案内を頂き、木のおもちゃの世界の楽しさを体感させて頂きました!

「東京おもちゃ美術館」について、そして伊藤さんのおもちゃの専門家としての活動は、伊藤さんご自身から近日中にご紹介いただきます!

次回をお楽しみに!